外遊帳 2007 冬

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3月25日(日) ファントムとマグサーボに入魂

泊りがけの送別会の翌朝、温泉ホテルでの朝食を食べながら外を眺める。
霧雨だが風もなく寒くはなさそうだ。昨晩の酒も思ったよりは残っていない。釣りだな。

10時頃に釣り場に着く。他に釣り人は見えない。
濁りが強く、水が増えている。釣れていないのだ。
ドサンコを結び、10分後ぐらいに最初の魚が釣れた。40cmを切るサイズだが綺麗な色をしていた。

この白紋がたまらなく美しい

昼にキンゾーさんが来るまでに3尾のアメマスを釣った。
サムライ110への反応が比較的いいのだが、あたっても乗らないことが多かった。
長さのあるジグミノーだからなのか、食いが浅いのかはわからない。

前回は70、今日は110に反応が良かった。

岸に上がり、キンゾーさんから本を受け取った。お年玉のオマケ付だ。
まったりと満足した気分だったし、キンゾーさんも帰るというので、私も終わろうかなとも思ったのだが、車に積んである古いバスタックルのことを思い出し、残って釣りを続けることした。

このタックル、子どもだった私にとっては破格の値段で、小遣いを全てはたいて買った代物だ。
しかし購入後まもなく私は釣りを離れ(お姉ちゃんなどの方により興味を持ち始め)、バスを一度も釣り上げることなく現役を引退してしまった。
その後、マグサーボは、数年前からワカサギ釣りに使われワカサギの鱗まみれになるという悲劇的な人生を歩み、アモルファスウイスカーファントムは昨秋初めてその身に感じた魚が穴釣りのハゴトコという、こちらも相当に悲惨な第二の人生を歩むことになってしまった。
私に買われたがために、本来の人生を歩むことがなかったこのタックルに、もしも口が聞けたとしたら、きっと私を大いに罵ったことであろう。

前置きが長くなったが、そういうわけで、せめてこのタックルでルアーの対象魚を釣ってやらねばならぬなあと常々考えていたし、それには地元大河のアメマスが適しているだろうなと思い、チャンスがあればと車に積みっぱなしにしてあったのだ。
チャンスとは、私の下手糞なベイトキャスティングを見て笑うような人が周りにいなく、しかも、私が釣り自体に対しそれほどガツガツしていない精神状態で、尚且つアメマスがたくさん釣れるという状況だ。
まあ、あまり釣れてはいないが、今日はまあまあその状況を満たしている。
そんなわけで、そのタックルを使ってみようという気になったのである。

使ってみた感触としては、重いルアーなら使えなくもないなという感じであった。
キャスティングの練習をしたり、リールについている今は忘れてしまった色々なネジやらダイヤルやらを調節しながら、これならしばらくやれば釣れるかなと考えていると、ほどなく魚が掛かった。
首振りの様子からさほどでもないかなと思いつつ、なかなかパワーのある魚の引きを楽しんだ。
竿自体は5フィート半ながら、21gまで投げられるミディアムライトのファーストテーパーなのでパワーは問題ない。
ただ、グリップがピストル型で竿を左手首より先のみで支えるため、いつもより腕が疲れる。
なれない右巻きで慎重に寄せると、口の縁にかろうじてフックが掛かっているという状態だった。
それでも、竿とリールと魚のスリーショットを実現したかったので、「バレナイデネー」と暴れさせないようにそうっと岸まで誘導した。
この魚、今日の最大魚で52cmあった。

タックルが短い(5.6f)ので、60cmUPに見える迫力だ

非常に嬉しかった。
なんだか、少し竿とリールに対しての罪悪感が消えた感じがした。
52cmのアメマスは、決して自慢できるサイズではないけれど(バスならランカーサイズだけれど)、今日一番のサイズだということが嬉しかった。。
左手でロッドを操作するのは、なれないけれど、また使ってみてもいいかな。
その後、40cmぐらいのをもう一匹釣った時点で満足したので釣りを止めた。
10時から3時までで5尾という散発だったけれど、楽しい楽しい釣りだった。
こういう釣りもたまにはいいもんだな。

3月21日(水) 釣れないのに止められない。

ひと月ぶりに遊びにいける。

朝一は大分前から私が良く行くポイント。このサイトに昔から来る知人達なら「ああ、あそこか」って所だ。
一番乗りで気分良く釣りができたが、反応が全くない。
濁りが多少強めだが、釣りには影響がない程度だ。後から来た餌釣りの人が「4回来たけど2匹しか釣れなかった」という言葉を聞いてすぐに場所を変えることにした。魚が着いていないのである。だから釣り人が少なかったのだ。例年ならこのポイントはこの時期人がいっぱいだ。一番乗りだった時にちょっと嫌な予感もしたんだよな。

移動途中で白鳥とヒシクイの群れを見た。

こういう写真は釣れなかった時「鳥見でした」と言い張るために撮っておく。

昨日シロさんやまつさんがいい釣りをしたという情報をもらい、2箇所目はそこで2〜3時間ほど粘る。が、どうも1日で随分様子が変わってしまったようだ。フライマン、ルアーマンともに数人いたが、時折ウグイがヒットするくらいで、アメマスは殆ど見られなかった。
けれど、35cmぐらいではあったが、1匹釣れたのでとりあえずボウズは回避した。

昼過ぎに弟子1(町グソ)と弟子2(屁コキ)と飯屋で落ち合った。朝から有名場所で釣っていたのだ。中学生二人でどうやって釣り場まで来たかと言うと、母親に送ってもらったそうだ。送り迎え付きで釣りをするとは弟子のクセに生意気だ。しかも、弟子1(町グソ)は2匹釣ったと言うので、さらに生意気だ。

飯を食い終わって、また釣り場に戻った。
色々場所を変えて、やっと魚のたまりを見つけた。
そこで短時間で3本追加することができた。すべてサムライ70だ。偉いぞコジマさん。
サイズは大きい奴でも45cmを少し切るくらいのサイズだった。


さあ、後一本釣ったら帰ろうとまだ少し日が高いうちに思ったのだが、それからまた沈黙した。
しばーらく後にやっと釣れたのがウグイだった。写真を撮って、某サイトに貼り付けようかとも思ったがやめた。
ウグイがラストじゃあ気分が悪いなあと粘るけれど、だんだん寒くなってくる。帰るかな・・・。
と、隣のルアーマンにデカイ魚が掛かった。
ドラグを出し、見せた尾鰭はかなりの大物!
岸までいってランディング、後から聞くと70cmあったと言う。
そんなの見せられると帰れなくなる。

あと一匹というところでウグイが釣れるし、
もう止めたと思ったときに、隣に大物が釣れるしで、
結局暗くなるまでやってしまった。釣りを止めたのは私が最後だった。

こんな時間まで釣りをしてしまいました。

例年ならまだまだ絶好調の川のはずなのだけれど、暖冬の影響なのか、もう終わりかもしれないなと感じる釣行であった。

2月25日(日) 鳥見と作戦?会議

昼前から海岸方面に鳥を見に行った。
例年より随分早く雁が来ていて、オオヒシクイがうじゃうじゃいた。中にハクガンも9羽ほど混じっていた。
小さな港にクロガモが入っていたので、チカ釣りを眺めながらのんびりと撮影した。
チカはあまり釣れていなかったが、暖かい日だったので釣りも楽しそうに見えた。
2週間前にいた小鳥達は皆どこかへ行ってしまっていた。


海岸の流木を一心不乱につつくアカゲラがいた。


港内にクロガモが入り込んでいた。


ヒシクイの群れに混じってハクガンが来ていた。


夜から恒例となっている「作戦会議」に出席した。
総勢10名ほどの釣り人が集う、十勝最大規模の作戦会議なのだが、どうも話の内容はアホ話ばかりだ。
第一回の集まりでは、シングルフックの素材がどうだとか、ライン強度とドラグ調整と魚の口切れの相関関係だとか、作戦会議に相応しい話をしつつ夜が更けていったのであるが、近年の話題は主に下ネタだ。
下ネタと言っても色っぽい話ではない。
「釣に行くと必ず野糞がしたくなることと本屋に行くと必ず便意を催すことに関連性はあるか」という方面の話だ。
注文を取りに来る店員に、マニアックな釣りの話を聞かれるのも、それはそれでオタク系に恥ずかしかったのだが、ここ数年は、王道の恥ずかしさを感じている。
綺麗で知的な女性が同席するか、腕力が強い女性が同席するしか、この状況を打破することはできまい。
そもそも、この会がこういう雰囲気になったのは、コレが参加するようになってからだ。
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まあじゃんけん大会に勝ち抜き、彼の持ってきてくれた景品をゲットすることができたのでよしとするかな。


↑景品のDコンタクト


2月12日(月) 釣り人サンたちへ問題

連休最終日、鳥を見に行くと、いくつかの小鳥の群れに会った。
その他、この冬初のキレンジャクにも会えたし、コチョウゲンボウも見かけた。ウソもいた。オジロワシはいたるところにいた。オオワシとオジロワシが合わせて7羽か8羽同じ場所で飛び交っているもの見た。
アトリの群れにハイイロチュウヒの雄が突撃していった。夕方には、2羽のコミミズクが飛んだ。
ハイイロチュウヒや、コミミズクの飛んでいる写真を撮りたいのだが、私の持っている道具では難しい。
あまりいい写真はないが、出会った順に鳥を並べてみた。

河口のテトラの上がお気に入りのようで、
数羽が入れ替わりながらとまっていました。
崖から海を見ていたオジロワシのペア
コチョウゲンボウ、こいつもいつも行く場所で、この時期良く見かける。
キレンジャクには今シーズン会えないかと思っていたら、全く意外な海岸沿いの草原に来ていた。
遠くに群れが見えたので近づくと、○○○○○の百羽以上の群れだった。全部○○○○○かと思ったら、中にアトリも混ざっていた。
釣り人サンたちに問題。
○○○○○に当てはまる鳥の名前はなんでしょう。
アトリとカシラダカの群れ。
釣り人さんたちへ問題。
「どれがアトリでどれがカシラダカでしょう?」
ここにハイイロチュウヒが襲い掛かったが、空振りであった。
釣り人サンたちへ問題。
あ、なんの群れだろうと思ったら、○○○だった。


2月4日(日) 新作料理「ワカサギのかっこ南蛮かっことじ漬け」は旨い

同僚のYさんと、Ryuさん、Ryuさんのお友だち4人で網走に行った。ワカサギ釣りだ。
夜明け前に現地に着き、テントを設営して釣り始める。ポツラポツラ飽きない程度に釣れた。
解禁ほどの魚影ではないが、ビールを飲んだりウイスキーを呑んだりするのには丁度よろしい。
午前9時に、私とYさんは満足して釣りを止めた。200匹ちょっとの釣果だった。

状況の良い、昼間の道路を快適に走り、午後早い時間に家に帰ることができた。
家に帰って昼寝をし始めた頃、Ryuさんから電話があった。なんと、あの後強風でテントが壊れたらしい。修復不能だと言っていた。気の毒だ。ナンマイダブだ。

夕方から、ワカサギの調理にかかる。塩焼き、天ぷら、空揚げ、南蛮漬けというメニューでいってみた。

まず、塩焼きだ。私はコレが一番の好物だ。
でかいのを焼くことから料理は始まる。これをつまみながら他の料理を作るのだ。
写真くらいしっかりと焼くのが旨い。



次に、天ぷら
網走のものは苦味が少ないので、すばらしく上品な味に仕上がる。今回はまじめに天汁を作ってみたが、奥に見えてる石垣島の塩をつけたほうが好みであった。ビールでなく、白飯なら天汁にくぐらせて飯の上に乗せて喰うのも美味そうだ。



(南蛮)漬けは釣った後数日楽しめるからエライ
どれもこれも旨かったが、今回のイチオシは南蛮漬けだ。作り始めてから唐辛子がないことに気づいたので、南蛮抜きの南蛮漬けした。じゃあ、ヅケじゃないかとも思うが、それだと醤油に漬け込んだ料理っぽいので「(南蛮)漬け」というような表記でどうだろう。読み方は「かっこ南蛮かっことじ漬け」だ。しかし、このテキトー料理が美味くて美味くて次の日もその次の日もビールが進むことこの上ない。
あまった空揚げの他、塩焼きや天ぷらもぶち込んでみたが、空揚げがダントツで合うようだ。

ああ、ワカサギって言うのは偉い魚だなあ。色々やってもどれも美味いのだもの。(ちなみに次の日の朝は、日曜日に「つ〜りんぐ北海道」でやっていたワカサギの卵とじを作ってみたが、コレはイマイチであった。)

1月14日(日) 1月にアメマスを釣りに行くのは初めてだ。

Ryuさんからお誘いがあった。「道東牡蠣&アメマスツアーIN道東」
まずは某所(名前を聞いたが覚えていない)にて格安新鮮牡蠣を30個ほどゲットし、それから釣り場に向かった。

釣り始めは10:30ごろだったろうか、日が高くなって暖かく、歩くと暑いほどだった。
それでも数投ごとにガイドの氷を取らないとすぐに凍り付いてしまうのは、流石に1月の釣りだ。

この時期だというのに釣り場には大勢人がおり、びっくりした。
その大勢の人よりもたくさんいたのは、シカだ。大して人間を怖がるでもなく、あちらこちらにうじゃうじゃいた。
釣果はたった2尾だったけれど、なんだか楽しい釣りであった。
Ryuさんの奥さんの作ってくれたおにぎりはすんげく美味かったし、天気も良かった。
1月にアメマスを初めて釣ったが、これで1年12ヶ月、どの月もアメマスを釣ったことになるんじゃないかな。
まずは、牡蠣を30個ほど頼む。
今日はコレがメインだと出発前から話していたのだ。
1月アメマス。そんなに痩せてはいなかった。
けれど、アタリは非常に小さい。
今年は、雪が少ないなあ。

買ってきた牡蠣だけれど、早速、焼き牡蠣や生で食べつつビールを飲んだ。ついでに酒蒸しも作り、Ryuさんから教わったチーズ焼きも作ってみた。どれも美味かったなあ。だって、牡蠣の殻にエビやらなにやらがくっついて動いているほど新鮮なんだよ。気の弱い人ならそれを見ただけで食べる気をなくすくらい牡蠣の表面がうにょうにょうごめいているんだ。身もぷりっぷりにしっかり入っていて最高の牡蠣だったなあ。買った店にどうやっていったかさっぱりわからなかったけれど、もう一回行って、買って来たいなあ。Ryuさん、場所教えてね。

1月12日(金) 冬鳥が増えたかな?

朝、娘を保育所へ送っていった。今日は仕事があったのだが、保育所への道すがらで、なんとなく冬鳥がやってきているような気がした。具体的に何かの鳥を見たというわけではないのだが、どうもそういう気配を感じたのだ。だから、仕事を内緒で放棄し、家から十分ほどで行ける河畔林に行ってみた。
そしたら、前回の鳥見よりはずっと冬鳥に会うことができた。ミヤマホオジロなんていう珍しい奴にもであえた。オオマシコも見かけた。おまけにウソやコアカゲラ(どちらも冬鳥ではないが)にも出会えた。残念ながらいい写真は一枚も撮れなかったが、近所で、たくさんの鳥を見られて幸せだった。最後には、観察している小鳥にハイタカが襲いかかったりもした。家の近所に30種ぐらいの野鳥が見られる小さい林があったのがうれしかった。
足元にアキアジの尻尾らしきものが見えるだろうか。 カラ類の群れに1匹だけ混じっていた。ミヤマホオジロ
ウソだ。会おうとすると会えず、ふとした時に目にする。 ツグミは早いうちからたくさん来ており、うちの前のナナカマドを喰い尽してしまった。キレンジャクの分が・・・。

今日観察した鳥
オオワシ、オジロワシ、タンチョウ、オオハクチョウ、マガモ、ホオジロガモ、カワアイサ、ウソ、シメ、オオマシコ、ベニマシコ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、トビ、スズメ、ツグミ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ミヤマホオジロ、アカゲラ、コアカゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ミヤマカケス、ハイタカ


1月5日(金) 伝説の親父アラワル

以前から「のんびり釣ろうぜ」の一部のファンには、大好評の私の実父がやってきた。
この親父、人は悪くないのだが、常人とは感覚がずれている。

最近もこんなことがあった。
うちの愛娘に似ているという理由で絵葉書が届いた。
「とてもかわいくてすてきでしょ。どこか、○○ちゃんに似ています。」との文章が添えてある。
ここまでは、いい。
孫を愛するじいちゃんの心温まる手紙だ。
その娘に似ているという絵葉書に描かれているものが問題だ。
こちらとしては少々照れてしまうかもしれないが、初孫を溺愛する爺ならば、ルノアールの書いた幼子などと言うこともあり得よう。
ルノアールの絵画じゃなくても、アニメのキャラクターやドラマの子役などなら上出来だ。
いや、犬や猫でも全くOKだ。
子ザルくらいならばぎりぎりセーフであろう。しかし、それは・・・
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コレだ



   土偶・・・

山梨県の遺跡から発掘されたという土偶・・・。
おい、褒めているつもりなのか!?

その親父を糠平の温泉に連れて行った。父親サイト初登場の思い出の場所である。若きカップルに『親子ですか?』などと超失礼なことを言っていた因縁の場所である(2003年釣り日記1月2日参照)。
彼は旅館のTVで箱根駅伝のダイジェストを見ながら、タスキの渡らなかった走者に対し、「なに?渡らなかったの?かわいそ、かわいそ、ヒッヒッヒ」と意地悪そうに笑っている。走者の懸命な力走空しく数秒足らずでタスキがわたらず繰上げスタートになるという、駅伝の世界の最も残酷なシーンを見ている最中にである。
「人は悪くない」と言うのは誤りかもしれない。「悪気がない」くらいならいいだろうか。

翌日の早朝、私だけでワカサギを釣りに行った。
朝4時に起きて湖に出て釣りはじめたが、最初のうち全く釣れなかった。おまけにテントのチャックが壊れて、とても寒い。こりゃだめかと思ったが、7時ごろから釣れはじめ、1時間半ほどで60匹ほどのワカサギを釣ることができた。晩飯のおかずにはこれ位でなんとかなる。

その後、ホテルで朝飯を済ませ、今度は親父と娘を釣れて、湖に降りたが、群れはどこかへ行ってしまっていた。2時間ほどで、7匹追加しただけだ。しかし娘も1匹釣り、ワカサギデビューを果たしたし、父親も何匹か釣って喜んでいた。娘はワカサギ釣りよりソリ遊びの方が楽しいらしく、私と親父がかわりばんこに湖面を曳いて遊んでやった。


タウシュベツ橋梁。1937年にできたというから、父とだいたい同じ年齢だ。

さて、その後、新年の挨拶に妻の実家に行った。
遠くから私の父親が来たということで、料理にしても会話にしても随分気を使って妻の母さんは父をもてなしてくれていた。
何かの話のなりゆきで、妻の母さんが「あの頃(若い時)は、太っていたから・・・」と話をすると、私の父は、すかさず
「えっ!?今よりもですか?」
とステキに会話を返した。

父よ。それはどういう意味なのだ。
社交辞令のつもりなのか。しかし、それは「あの頃はこれでもモテたんですよ」「えっ!?今よりもですか?」という時にだけ使えるのだぞ。
たしかに妻の母さんはお世辞にも痩せてはいないよ。
けれど、父よ。貴方は知っているのか?
私は親戚もいないこの北海道の地で、妻の一族ともこれまで随分うまくやってきたのだよ。貴方の知らない苦労だってあったのだよ。その苦労を貴方は想像したことがあったかい。母さんは心の広い人だから笑ってくれていたよ。でも、その笑顔はひきつっていたんだぞ。

そんな彼の行いのせいか、7日に帰る便の飛行機が荒天のため欠航になった。おまけにJRも途中運休しており、夜行で東京に帰ることもできないらしい。翌日も翌々日も帯広からの航空便は満席で、キャンセル待ちをするしかない状況になってしまった。
次の日から仕事があった父は、「帯広は陸の孤島だ」と文句を言った。
翌日朝7;30から空港でずーっとキャンセル待ちをし、結局最終便の20:20に乗り込むことができた。ギリギリ最後に乗れることがわかった父は、嬉しそうに搭乗待合室に入っていった。

東京に帰った父から、先日礼状が届いた。

『―(中略)がんばって、8日、朝の7時半に空港に行ってくれて27番を取ってくれたおかげです。本当に助かりました。あまり喜んだ顔をしてお別れしてしまい、後で「まずかったかな」と反省しました。申し訳ありませんでした。』

貴方が反省をするところは、ソコではないと思う。

1月3日(水) 新年鳥見初め

みなさん。あけましておめでとうございます。
暮れから正月にかけてずーっと、親戚やら自分の親やらの世話に明け暮れなくてはならず、ひどいありさまだ。1日ぽっかりと空いた終日フリーの今日は、鳥見はじめに使った。

今年は暖かく、雪も殆ど降らない。そのせいなのか冬鳥がほとんど来ていないのだが、今回は、ワシたちにはたくさんあった。

オジロとオオワシとカラスが集まって何かを食べていた。


オオワシの飛ぶところはカッコいい。

ここはコミミズクがよくあらわれる所だ。
コミミが飛べば絵になると思って粘ってみてが、あらわれなかった。